独身の日

 中国では11月11日を「独身の日」と称し、贈り物などをすることが20年ほど前から行われてきているそうだ。それをチャンスと捉え大きく売り上げを伸ばしているのは、あのアマゾンさえ脅かす「アリババ集団」である。ネット通販の発展とともに、その取扱い額は年々増え続け、同日1日だけで今年のアリババの取扱額は、日本円で、なななんと!,3兆5千億円とのこと。日本のネット通販の老舗、楽天の1年分の取扱額とほぼ同額とのことである。

 さすが、13億人の中国人の買い物パワーは驚きだ。4~5年前は、日本への爆買いツアーが大きな話題となっていたが、わざわざ来日せずにネットで日本製品を買っているらしい。

 また、買う品物としては、電気製品などから、化粧品、医薬品などへとシフトしているようである。「電化製品はそれほど良くなくてもいっか。それより医療品や紙おむつなどの健康に関する品物は、やっぱりニッポンの物でなくちゃ」と思っているのだろうか?

 このように、短期間でショッピングの傾向が変わってくると、製造する会社や小売店などはどのような戦略を立てたら良いのか、迷っているのではないか。日本企業の頑張りを期待する。

 

 更に驚かされたのは、その3兆円を超す金額の品物が、宅配という物流システムに乗り、人の手元に配られることだ。

 これだけの物が行き交うからには到底きめ細かな取り扱いは期待することはできないが、その扱いにはびっくりさせられた。アパートの前の道路にうず高く積まれているだけの品物の山がテレビに映し出されていた。それだけではなく、注文したお菓子の袋の数が少ないので、文句を言ったら、配達員がおなかがすいたので食べてしまったとのこと。日本では考えられないことが起こっているらしい。

 このような国へ製品を売っていくには、一工夫も二工夫も考えていかなければ・・・。今後のネットショップの変貌にはオッサン連中はついていけなくなるのでは・・・?