国会議員の品格

 今、国会議員の資質が問われている。言うまでもなく、片山さつき議員と桜田義孝議員だ。

 二人とも今回初入閣で、それぞれ、地方創生大臣とオリパラ大臣になった。

 

 片山大臣は東大卒業後、財務省を経て国会議員になったという絵に描いたような経歴の持ち主だ。テレビへの出演も多く、舌鋒鋭く論評する姿をよく目にしていた。その論調や姿から鼻持ちならない人物だと思っていたが、何でも当時の財務省で3大モンスターの一人とて下の者から敬遠されていたそうだ。ちなみに、森友問題で国会答弁していた佐川氏もその一人に入っているとのこと。この二人が同期入省とのことなので、部下も相当苦労させられたであろう。

 その片山議員からすれば、大臣に就任したからには世間の目が「何かあるだろーっ?」と狙ってくることを少しも感じなかったのだろうか。だとしたら「本当に頭いいの~っ」と疑いたくなる脇の甘さだ。まあ今回の件はかなり黒に近いグレーではないだろうか。

 

 そしてもう一人の桜田義孝議員。彼は、大工から、苦労して大学を卒業したとの経歴の持ち主らしいが、勉強不足もはなはだしい。

 想像であるが、桜田議員の地元などの取り巻きが、大臣就任祝いをいくつかのグループで催し、酒好きの桜田議員も有頂天になってその都度参加していたので勉強する時間も、する気もなかったのであろう。

 人事権を持っている安倍総理は、世話になった二階派からの推しでは「しょうがない、五輪担当大臣にでもしておこう」との思いで任命したのではあるまいか?

 今の時点がオリパラを東京に誘致しようとする段階であったならば、世界の他都市との競争に如何に勝ち抜くかという最重要課題があっただろうが、開催が決まり、あと2年という段階では、大方の方針が決っており、その大臣としてやることの重要性がすでに後退しているので、同議員でも充て込んでおけばいいかと考えたのであろう。

 

 「適材適所」というのであればもっと相応しい人物がいるだろうに。安倍総理は自分の手で自分の首を絞めることになるだろう。そのそうなることを願っているが。

 どうも安倍総理を筆頭に国会議員として品格に欠ける人物が登壇することにはあきれるばかりである。