アジア杯決勝カタール戦 の敗因を考える

 いやー、カタールは強かった。パススピード、パスワーク、思い切りの良いシュート全てにおいて日本を上回っていた。2022年W杯自国開催に向け着々と準備を進めている様子が伺えた。

 

 準決勝でイランを撃破した日本がなぜいとも簡単に撃沈されたのか考えてみる。

 

〇まず第一に、イラン戦で見せたような流れの良いパスワークが鳴りを潜めていた

 ワンタッチでのパス回しがなく流れるような攻撃とはなっていなかった。

 

〇次に、何と言っても権田のセービングの悪さ

 1点目の当たり損ねのオーバーヘッドに対し、反応が遅れた最悪の失点で、日本の焦りが生じたように見えた。以前から(このブログでも)権田は外すべきとの思いを書いていたが、まさにカタール戦では思いが一層強くなった。PKに対しても、入れられても仕方がないが、「何か止めてくれそう」との雰囲気が権田には微塵も感じられない。

 

吉田麻也の、失点につながる、いつものファウル

 今回はハンドであるが、最終ラインに求められることには、キチッと対応してもらいたい。いつも危険なファウルでゴール前のFKやPKを献上する最悪CBである。仏リーグへ移籍した昌子が早く代表に復帰することを願う。

 

〇工夫の無いコーナーキックやゴール前のFK

 特に後半はコーナーキックを多く得られたが、なんの工夫もなく柴崎はゴール前に放り込むだけ。セットプレーの下手さが如実に表れていた。それから、ゴール左右45度の地点のFKをズドンと直接狙う積極性がない。本田であったなら、少し遠くても必ずまずは直接ゴールを考え狙ったであろうに。大いなる今後の課題。

 

 森保監督は、選手の自主性を重んじたり、コミュニケーションを上手く取るなどと伝わり、「上司」としては適任であろうが、選手選出の目は果たしてどうだろうかと一層強く思わされたゲームであった。