「クイーン」蘇る

 27年前の昨日(11月24日)は、イギリスのロックグループ「クイーン」のボーカリストフレディ・マーキュリーが死去した日、命日だ。

 今月から彼らの実録映画「ボヘミアン ラプソディ」が公開され、興行収入が第1位だそうだ。親子二代、場合によっては三代にわたるブームが来ているとのこと。

 命日に思いをはせ、昨日その映画を観に行ってきた。

f:id:masahi0810:20181125102446p:plain

 

 この映画のすごいところは、主役のフレディ・マーキュリー役を演じたラミ・マレックという俳優の徹底した役作りだ。何でも、ライブでの歌う動きなどの仕草を1年以上かけてフレディの動きを模写し、本人になり切ったとのこと。彼ばかりでなく、ブライアン・メイなど、他のバンドメンバーの様子も本人と全く重なっている。

 今の映画はCGを駆使し、まるでゲームのように、場面もバーン・バーン・バーンとフラッシュのように展開していくので、我々団塊ジジイには疲れるだけでその面白さが理解できない。映画鑑賞から足が遠のいていた者にとって「ボヘミアン・・・」のような映画を頻繁に公開してくれればもっと映画館に行く機会が増えるだろうに。

 

 さて、映画の内容を事細かく書こうとすると簡単にはいかないので、現在世の中で問題になっている事象と照らし合わせてみることにする。するとまた面白さが倍増してくるので、その点をいくつか挙げてみよう。30年以上も前から彼らが抱えていたもので、そのように結びつけると今の時代と30年前の時代が重なってくる。

 

  • フレディの両親はインドからの移民

 幼いころから差別を受けて育った。今、欧米では移民問題が国を動かすほどに問題視されている。日本も外国人の就労に関し、国会で大もめだ。

 

 フレディはバイセクシュアルだった。今の世の中ではLGBTもようやく認知されるようになってきたがまだまだ理解が得られていない。「エイズ」という病をあまり身近に感じていなかったが、有名人、フレディがエイズに侵された末期の表情は忘れられないものとなった。身体がやせ細り、頬がこけ、眼球だけが飛び出ている画像を見た時には衝撃を受けた。

 

 今でこそ、日本大好き外国人が多くなり、日本文化も欧米で認められるようになったが、そのキッカケは、アニメからによるものが多いみたいである。

 クイーンは45年前にデビューし、その2年後に武道館で満員の聴衆の前でライブを行っている。これが欧米に逆輸入され、人気が爆発したとのこと。映画の中でも家の中では、女性の長じゅばんを着ているシーンが多く描かれている。