訪日客3千万人~日本文化の浸透を欧米人にも~

 来週には、訪日外国客が3000万人に達しそう。

東南アジア諸国へのビザの発行緩和や格安航空路線の拡大などにより予想以上の早さで達するとのことである。

 ただし、個人消費額は減っているそうだ。3~4年ほど前の訪日客は、家電量販店での爆買いが主な訪日目的だったようだったが、今では「物」から「事」へと変わりつつあり、日本人も知らないような場所や催事なと、ネットを通じて知った外国人たちが地方にも押し寄せているとのことである。

 日本文化の奥ゆかしさ、日本人の「お・も・て・な・し」が外国人の心にも届いているのだろう。確かに、外国文化にも良いところもあるが、心静かに落ち着くといった気分になるのは日本文化と接している時の方が勝っているかもしれない。

 東南アジア諸国からの訪日客誘致はもう自然体でいいのではないか。これからは長期滞在の可能性が高い欧米人をいかに取り囲むかをプロデュースしていく方が良いのではないか。欧米人にも、日本文化が浸透してきているであろうが、まだまだ“開拓”の余地はありそうだ。

 イギリス人で、小西工芸社社長のデビット・アトキンソン氏も言っていたが、これからは欧米人をいかに訪日客にするかが必要なことであると・・・。

 

 後は、日本人の英語力だろうな。かくいう私も英語にはトント自信がないが、これからの世代のグローバル化に期待したい。

 

 以前に当ブログで取り上げたが、日本を大好きなロック歌手が結構多いのも、アーチストとして、ホッと一息つける日本を好んだためであろう。彼らの楽曲の歌詞や曲の中にはメッセージ性の高いものが大変多く、普段研ぎ澄まされた感性で音楽活動していることから推察される。

 30年ほど前の当時に、海外のアーチストの日本びいきに日本人自身が気づいていれば、もっと早く日本の良さを海外に発信できただろう。日本を売り込むプロモーションに欠けていたのか、何か惜しいような気がする。