東京五輪は不要 ~いまさら言っても何だが~

    フランスの裁判所が日本オリンピック委員会の武田会長への臓愛容疑で捜査を開始したとの報道が世間を賑わせている。「あーっ、やっぱりなあ」との思いをどうしても持ってしまう。2~3年前に少し話題になった事案だが、それ以降の情報は伝わってきていなかった。

 

   だいたいオリンピックを東京に招致すること自体が無理だったのだ。莫大な費用がかかるのに、あの石原慎太郎元知事が、コンパクト大会だ、費用を極力抑えるのだ。だから、招致に反対するとは真の国民・都民にあらずと言いたげに無理矢理誘致した経緯がある。

   ところがその後の国立競技場設計やり直し、無意味な競技施設の臨海部への新設、頓挫したが、サマータイムの導入など無駄無理の施策を施したお陰で、将来の維持管理に莫大な費用をかけることになるだろう。

 

   小生は、オリンピック無用論を以前から持っている。IOC自体が贈収賄の温床であり、たかがスポーツがあまりにも巨額なマーケットと化して膨れ上がってしまったからだ。

   だいたい、老舗の陸上や水泳競技とストリート系の競技(競技とは言いたくないが)を同等にはどうしても見られない。

   各競技が個別に世界選手権なるものに力を入れたらどうか?すると人気のある競技とそうでない競技の盛り上がりが偏るだろう。しかし、不人気の競技はそれまでだ。無理矢理盛り上げても後に続かない。

 

   運営ももっとシンプルにできるだろうし、アメリカの影響も少なくなるだろう。開催時期や競技開始時間も、アメリカのTVネットワークのご都合主義を導入したことから真夏の開催になったのだ。

   国内においても、聖火を47都道府県全ての地域を通過させる。開会式もあまりにも巨大なセレモニーと化している。果たして費用対効果のほどはいかなるものなのか全く疑わしい。