二人の三浦氏はもう引退せよ

   一人は三浦知良氏(カズ)だ。52才にもなると、いくら何でもサッカー選手としての全盛期のパフォーマンスは維持できなくなる。にも関わらず、現役を続けるということは、同じチームの若手選手の一枠を使うこととなり、若手のチャンスをつぶすことになってしまうだろう。メディアは現役続行を美談のごとく評価はするが批判はしない。中には批判する気持ちもあるだろうに、外には表れない。それとも、広告塔としての価値をクラブ側では持っているのか。

   それよりも、今までの経験を活かし、若手育成に力を注いだらどうか。海外に活躍の場を作った先駆者であるのだから。しかしどうも彼を観ているとし指導者としての素質が見えてこない。後進の技術を向上させる術がないのではないか。人を褒める、やる気を起こさせるといった指導者としての雰囲気が伝わってこない。

   余談だが、「Youは何しに日本へ」という番組で取り上げられていたネタだが、インドネシアだったかタイだったかの彼の大ファンが練習場まで会いに来ていた。その時の彼のつれない対応が印象に残っている。

同じようなシチュエーションで、アルゼンチンから高原直泰に会いにきた時の高原の対応が雲泥の差を案じた。

 

   もう一人の三浦氏は、登山家、スキーヤー三浦雄一郎氏。彼も86才になる今でも、また「アコンカグア」という南米の最高峰に登頂を計画しているとのこと。

   トレーニングを欠かさず、体力をつけ、準備をしているとのことだが、如何せん86才である。もしも遭難でもしたら、救助隊の出動をさせるのであろう。しかも現地の。

   こんな時には、必ずと言っていいほど「自己責任論」の問題が論議されよう。フリーアナウンサーが太平洋横断にチャレンジし遭難し、自衛隊を出動された時のように。

   このように考えると、やはりもう若手の育成に力を注いだらどうだろうか。おそらく支援するスタッフも気が気ではないだろうに・・・。

 

   人間引き際が肝心だとつくづく思わせられる。