ゴーン会長逮捕に思う

昨日の夕方にボケッとテレビを観ていたら、TV画面に「ピンポーン」と臨時ニュースを知らせる文字。「どこかでまた地震・・・?」と思う間もなく「日産自動車会長のカルロス・ゴーン氏が「有価証券虚偽記載の容疑で逮捕」との文字が映しだされた。いやはやびっくりさせられた。

有価証券に関する違反とのことだが、要は会長報酬の5年間分100億円を50億円しか記載されていなかった虚偽申告とのことのようである。これを聴き更に驚かされた。

世界的大企業のトップは、ゴーン氏以上の報酬を得ているのでゴーン氏が年収で実際は20億円であってもそれほど突出したが額ではなさそうなのに・・・。ちなみにフォルクスワーゲン会長が21億円、フォードのCEOが23億円、フィアットのCEOが31億円あるらしい。

 

世界的な著名人が収入をごまかして申告していたとはなぜか、疑問を持たざるを得ない。隠していた収入は私的に流用したとのことのようであるが、ゴーン氏一人に止まらず、日産の経理部門も絡んでいたのではないだろうか。そうなると後々企業自らの不祥事として拡大していくだろう。

 

ゴーン氏には、2兆円の負債があった日産に乗り込み、わずか4年で負債を解消させたなどの辣腕ぶりが話題になっている一方で、あまりにも永く会長職に留まってい過ぎたので、ワンマンぶりを良からぬことと思っていた役員がいても不思議ではない。このように考えると、内部告発などや社内でのいわば“革命”など、裏ではもっとドロドロとした何かが起こっていたのだろう。いずれにしても今後徐々に明らかになるであろう。

 

しかし、世界には、企業に限らず、収賄などで失脚したり、ワンマンぶりで国を思うように動かしたりする一国のトップがいかに多いことか。もっと国民のために本気で国の建設に力を入れてもらいたい。飢餓問題、移民問題、いろいろやることはあるだろうに・・・。