小学生時代が蘇る

 昨夜、数年に一度の小学校の同級会を開催した。「開催した」というのは、私が各クラスの幹事とともに“幹事長”として会を取り仕切ったからである。

 いやいやいや、そんな訳で大変に疲れた会となった。

 40名ほど参加したのだが、団塊世代の我ら、年齢とともにいろいろ注文も多く、言いたい放題、やりたい放題であった。

 しかし、参加したメンバーは大いに盛り上がっていた様子、楽しい会でもあったので、疲れた中にも充実感が感じられ、「またやろう!」との思いで帰宅した。

 20年ほど前に行った会には、まだ現役が多く、人生模様を引きずっていたためか、無難に生活を送っているメンバーの参加が多かったが、この年になると、みんなは吹っ切れたことであろう、色々なメンバーが集まった。最高学府を卒業し、キャリア官僚、大手商社マン、メガバンクの銀行マンから工務店や商店継いだ者等々、人生のゴールがおぼろげに見えてくるとそれぞれ達観し、「オレ、オマエ」と自然にふるまうことができる。

 戦後間もない生まれの我々、住む家も種々あり今ほど恵まれてはいなかったが、日が沈むまで空地で草野球をしたことや、豆腐屋のラッパの音が聞こえてくる風景が走馬灯のように思い出された一夜となった。